カワイイ我が子にある日突然
「うるさいなぁ!」と低い声で言われたとき
『ああ、いよいよこの子にも来たか…反抗期』
と心の中でつぶきました
まあ、三女のときはこんなふうに思えるほど
心の余裕がありましたが(笑)
次女のときは何年も修羅場が続き
正直心が折れかけました
これホント!マジな話で!
発達障害の診断がつく前は
「この子は将来自立して生きていけるのか」
と次女の将来を悲観して
あらぬ道に足を突っ込む寸前……まで
メンタルがやられました
そんなメンタルボロボロの状態のとき
運が良いのか悪いのか
私はPTAの役員を仰せ使い
とある講演会に出席することに!
正直家から出るのも嫌だったけれど
役員だったので仕方なく……
講演会場へ向かう道すがら
どうやって途中で抜け出そうかと
考えていたくらい(笑)
しかし! なんと! この講演会が
その後を決める一歩を踏み出す
大きな活力となります
今回は次女が反抗期に入って
親子共にズタボロになり
その後に出会った講師と本によって
救われた話をしたいと思います
追記:
このサイトは
発達障害の子の子育てについて
多く書かれていますが
今回のお話は障害が無くても
参考になる内容となっています
反抗期の始まり
我が家は三姉妹ですので
最初の反抗期は長女
長女は困り感のある発達障害はなく
(調べれば何かありそうだけど)
自分の意見もしっかりあって
どちらかと言えば大人びた子
甘えっ子なところもあるけれど
甘えたい時とそうでない時が
こちらから容易に察せるくらい
白黒はっきりしていました
なので、親からするととても扱いやすい子
手をかけるべき時と
そっとした方がよさそうな時
その境目が分かるので
今思い返せば「反抗期はあれだったかな?」
程度の軽ーいものでした
逆に次女とは口論が絶えなかったです
・朝起きれない
・宿題はやらない・出さない
・片付けない
・人の話は聞かない
・1つやれば1つ忘れる
・時間が守れない
・忘れ物が多い
などなど……
上げればきりがありません
下には5つ下の三女もいましたから
私も次女ばかりに構っていられない
なのに、あれもこれも手がかかり
ついつい、口調も厳しくなります
しかも先生に聞けば、学校ではなんでもできる
学校の宿題は出すけど
私が出した公文の宿題は
やらないし出さない
「あんた、親にケンカ売ってんの!?」
って感じで最後は大ゲンカ――
お恥ずかしい限りです
しかもこれが毎日となると……
親子関係は険悪
お互い疲弊してくるし
親もメンタル病んできて
悪いことばかり考えていました
やがて学校にも行けなくなり、
それが【できるのにやらない】のか
【やれないことを強要している】のかが
まったく分からず
「この子はこの先、一人で生きていけるのか?」
と漠然とした不安に襲われるように。
育て方を間違えたのか?
この子がおかしいのか?
いや、私がおかしいのか?
毎日毎日そんなことばかり考えていました
講演会での出会い
そんな時、学校からお便りが来ました
タイトルは忘れてしまいましたが
思春期子育てに関する講演会のお知らせでした
興味はありましたが正直なところ、
この頃は家を出る気力もなく
ギリギリまで欠席理由を考えていました
しかし妙案が浮かばず、結局出席することに。
当日も「途中でお腹が痛くならないかな」
などと、不届きなことを考えながら
会場へ向かいました
会場はたくさんの人が集まり
ホールは大賑わい
同じ学校の役員メンバ―を探すのも一苦労
おかげでお腹が痛いと仮病を使う間もなく
講演会が始まりました
講師として紹介されたのは
教育講演家・教育アドバイザーの
木村玄司さんという方
見るからに私よりも若く、さわやか青年!
講演会と聞いていたので
もっとおじいちゃんみたいなのが(失礼!)
出てくると思っていたので驚きました
お話もとてもお上手で、聴衆を飽きさせず
それでいて核心を突く内容は
腹痛になることを忘れさせるほど!
全てが目からうろこでした
講演の内容を少しだけご紹介しますね!
子どもは成長している。親は?
この言葉にちょっとドキリとしました
子どもは成長しているのに、
親である私たちは変わっていない
そこに摩擦が生まれるのだと言われれば
確かに、と言わざるを得ません
心も体も大きくなったのに
今までと同じキャラクターものの服を
着せようとしていませんか?
親が成長していないと
それと同じようなことが起こるのです
今までの「こうだった」に囚われず
子育てに対する捉え方や
子どもへの接し方を
親もちょっとだけ変えてみる(成長する)
それだけできっと心が楽になる
具体的にどんなことをすればいいのかな?
なんだか興味が湧いてきませんか?
親もかつて通った道
思春期も、そして反抗期も
誰もが通ってきたはずなんです
でも、大人になると
「思春期の感覚」って忘れてしまうんですって
すっかり大人になった私たち親は
「大人の意見」を「大人の感覚」で
通そうとしてしまうのです
自分が感じていた「思春期の感覚」を
一切忘れて。
大人は色んな経験していますから
何がどう将来に関わるかを知っています
しかし、子どもにしてみれば
将来のこともイメージできない上に
基本的に将来のことより
今大切なことが優先! なわけで
両者が衝突するのも
無理ないですよね💦
じゃあどうするか
柔軟に物事を考えられる大人が
ちょっと変わるしかありませんよね
しかも、一度は通った道のはずですから
想像力を働かせてみましょう
思春期の自分はどんな子どもでしたか?
思春期の脳は混乱中
思春期の脳ってまだまだ未熟で
現在進行形で建設中なのだとか
大人のように「ある程度完成」されてる
訳ではないので、常に混乱している状態
言うこともやることもコロコロ変わる
言ってることとやってることが違う
あっちへフラフラこっちへフラフラ
どれもこれも矛盾だらけ
でも、そうやっていろいろなことを
やって、経験して、学ぼうとしている
つまり成長段階にあるのが
思春期の脳なのだそう
だから、この時期の子どもたちは
自分でも自分のことがよく分からない
そんな状態で
大人がどんなに正論をブチかましても
理解できないのは当然なわけで(笑)
なので、真正面から
あーでもない、こーでもないと
説教を垂れても
正直その説教は頭には入らず
「早く説教終わらないかな」
くらいにしか思っていません
だって、なんでそんな行動をとったのか
本人も良く分かっていないのですから
こんな時は
「ああ、友達関係や勉強、部活にいろいろあって
頭の中ごちゃごちゃなんだな、大変だな」
という同情の気持ちと
責めるというより
励ますスタンスでいるのが
ベストなんですって
𠮟っていい
当時「怒らない子育て」が大きく取り上げられ
怒るのは「悪」みたいな風潮がありました
(今もあったりしますか?)
当時の私は怒ってばかりで
どうやったらそんな子育てできるの?
と、自己嫌悪に陥ったものです
子ども3人を育てていると
「怒らないようにしよう」と思っても
なかなか理想通りにはいきません
片付けたそばから散らかすし
家事は何一つままならず
自分のトイレだって
行きたい時に行けなくて
身なりだって気にしていられず
ご飯は流し込むように食べる
そんな毎日を送りながら
子どものイタズラに
「はい、ダメよ。お絵描きは紙にしてね」
な~んて言ってられません!
開口一番
「何しとんじゃ~~!🤬」ですよ
まあ、それはかなり小さい時ですけど(笑)
小学校高学年以降になって
特性全開の娘たちに思わず怒鳴ってしまい
その後に後悔する毎日……
ところが、その講演会では
「叱ってあげてください」と言われて
「!?」となったことを覚えています
特性有る無しに関わらず
思春期の子は衝動にブレーキが効かなかったり
色んなことを試してみたくなったり
自分ではコントロールが効かなくなることが
たくさんあるのです
衝動的に人を傷つけたり
興味本位でお酒やタバコ、薬などに手を出したくなったり
命の危険を伴うようなことをすることだってあり得る
現に、それを裏付けるようなニュースが
時々流れますよね
だから、たとえ嫌われようが
嫌味や冷たい言葉を言われようが
時には親がその衝動を止めなくてはならないのです
もちろん、叱るばかりではよくありません
一つ叱ったら、三つ褒める
一対三が基本だそうです
褒めるためには、その子をよく見ていないと
見つけられません
悪いところはすぐ出てくるけど
良いところって……(。-_-。)
今日からお子さんの
良いところ探しを始めましょう
講演会後に
他にもいろんなお話を聞かせていただき、
2時間ほどの講演会はあっという間でした
講演会後、幸運にも木村さんと直接お話する
機会に恵まれました
次女のことをかいつまんでお話した時
木村さんは
「お母さん、今まで大変でしたね。
でもお話を聞く限り
娘さんは将来大物になりますよ
僕たちが出来なかった事を
何か成し遂げちゃうかもしれません
今は大変かもしれませんが
きっとこの先にステキな未来が待っています
それを僕らは楽しみに待ちましょう」
とお話しくださいました
次女が大物に?
なれるかなぁと思いつつ
なっても、なれなくても
楽しみに待てば良いのか
と思えて
その日は心軽く家路につきました
後日、講演会でもご紹介いただいた
木村さんの本を購入し
何度も何度も読み返しました
今までの態度や声掛けを改め、
いろんなアプローチをしました
もちろんその後も
気持ちの浮き沈みはありましたが
ようやく
【この子はやろうと思っても出来ないのでは?】
ということに気付き
後の病院受診へと繋がっていきます
あの時講演会に行っていなければ――
この本に出合っていなければ――
どこかで道を踏み外していたかもしれない
木村さんは恩人でもあり、
この本は今でも私のバイブルです
まとめ
思春期(反抗期)の子育ては本当に大変!
親だって聖人君主ではありませんから
腹も立ちます!
でも、ここで怒ってしまったら
お馴染みの親子ゲンカが勃発するだけ
さらに険悪な関係になりかねません
まずは
・親も成長しなければならない
・親だって通ってきた道
・思春期は混乱中
・叱ったっていい
この4つのことだけでも
心に留めていれば
腹も立たない……ことはないけど(笑)
少し大きな心で
子どもと接することが
できるかなと思います
木村さんの本、お話口調で
とても読みやすい本です
ご興味があればぜひ!
コメント